趣 味    く る ま

 トヨタ ヴィッツRS (TA NCP13 1.5L 5DOOR AHMVK)についてのページです。
 
写真満載で重いですのでご注意ください!改造は自己責任でお願いいたします。

助手席ドア キーホールのスムージング

最近の車はキーレスが標準装備され実際にカギを使って乗り降りすることは少なくなりました。新型車では助手席ドアのキーロックを無くす傾向にあります。
このNCP13でもキーレスが有るおかげで、いわゆる「カギ」としての機構はほとんどと言っていい程使用していません。特に助手席なんてこれまで数回使ったかどうか・・・。

それから、会社の同僚が車上あらしに遭いました。ところが、いつ遭ったのか解らないのです。「おそらく」この駐車場で遭った、というレベルでしか解らないのです。なぜなら盗られた物が僅かなCDであったこと。そして助手席のカギをこじ開けて侵入されていたからです。
キーレスを使うことに慣れてしまうと、かぎ穴なんて気付かないんですよね。ましてや助手席なんて。
(高級車ではキーシリンダーを抜き取ってそれを元に合いカギを作って車を盗むそうです。そう言う時に狙うのがトランクや助手席のシリンダーだそうです)

ということで、トラブルになる前にかぎ穴を埋めてしまおうと言う計画です。
ただし、安っぽいシールで塞ぐのではなく、本格的にパテで埋め、塗装も行います。
そう、いわゆる「スムージング」ってヤツです。
ということで、ヤフオクで解体部品取りのヴィッツよりもぎ取った助手席側のドアハンドルです。色はシルバーメタリック(199) まぁ塗装を剥がして塗りなおすので何色でもいいですが。入手価格は500円。

バラしてみるとこんな感じ。難しい機構は一切無しです。10ミリレンチとラジオペンチで3分あれば大丈夫。多少グリスが付いてますのでブレーキクリーナーで徹底的に洗浄します。

キーシリンダーは必要ないので外してしまいます。ぽっかり開いた穴は、いきなりパテ埋めでは塞ぐことが出来ないので、薄いアルミの板で土台をつくります。(缶ビールのプルタブともいう(^_^;)ゞ )

ホットボンドで動かないように固定します。このホットボンドは100均で買って来た物。大変重宝しています。

表からみるとこんな感じです。どうせパテで埋めるので見てくれは気にしない気にしない(笑)

厚塗りパテで埋めてゆきます。このパテ、これまた100均で買ってきた「金属パテ」。ダメ元とばかりに考えてましたが、非常に扱いやすい!もちろん硬度も文句無し!ヒットでした。
あとで削るので表面は適当でいいですが、この時、中に気泡が入らないようにヘラなどで擦り付けるように埋めていくと良いでしょう。でもあまり盛り過ぎると削るのが大変なので程ほどにしましょう。

完全にパテが乾燥(24時間以上)したら160番ほどのサンドペーパーで余分な部分を削ります。荒削りをしたら320番ほどで表面をキチンと慣らします。

よーく見ると、微妙に気泡が入った後があります。これも埋めなきゃ。

ココで初めてまともな素材の登場です(笑) ホームセンターで買ってきた「薄付けパテ」です。500円ほど。超微粒子のパテのため、細かい気泡にも入り込んで埋める事が出来ます。

うすーく、擦り込む様に塗り付けます。

これまた、完全に乾燥させ(これも24時間以上)たあと、サンドペーパーで研いでいきます。今回は320番で荒削り、400番で慣らします。

全体の塗装も剥がします。耐水のサンドペーパー800番で磨き、最後に1000番で仕上げます。
これで下地は完成です!
もはや、この場所にカギ穴が有ったとは思えないほどツルツルです。

これから塗装の作業に入ります。まずはブレーキクリーナーで全体を軽く拭きます。
次にサーフェサーを吹きます。これは塗料がしっかりと素材に密着する為に絶対に必要な作業です。
そんなに神経質にならずに、とにかく全体に吹き掛けたらOKです。多少のホコリは乗ってもなんとかなります。サーフェサーが乾いたら(1時間ほどで乾く)1000番の耐水サンドペーパーで軽く磨きましょう。この時、乗ったホコリも削りましょう。

本塗装に入ります。とにかく薄く、薄くを繰り返します。30センチ以上離し、サッサッとまぶすような感じで塗るときれいに塗れます。もしも垂れたりしても、また削れば良いだけの事ですので恐れずにチャレンジしてみましょう。そのうちコツがつかめると思います。
ホコリは乗らなきゃベストですが、もしも乗ってしまっても指で取るようなことはしてはいけません。針で取れれば良いですが、ムリそうでしたら、後で削れば目立たなくなります。とにかく塗装面に傷を付けるような事がないように。

このままでは塗装面は弱いので、クリアを吹きます。
まず、軽く1500番の耐水ペーパーで磨きます。ホコリが乗っていればこの時に削ります。
そしてクリアを吹きますが、塗り方は塗料と同じです。薄く薄くを繰り返します。
クリアを塗っただけでも、そこそこのツヤが出ますが、乾燥後にコンパウンドで磨くと完璧です。
コンパウンドは当HPの
ボディー傷消しメンテナンスでも紹介しましたが、3M社製の「ハード2-L (5985)」がGOODです。高品位塗装面用の超微粒子コンパウンドです。

磨き終えたら、組み上げます。
今まで付いていたドアハンドルと見比べてみましたが、なかなかいい感じです。




車に取り付けるとこんな感じです。まぁ誰も気付かないでしょうねぇ。
ほとんど自己満足の世界です(^_^;)



作業後の感想

非常に細かい作業の割りには、目立たない自己満足度の高いDIYとなりました(苦笑)

まぁ塗装作業となると躊躇する方も多くみえますが、部品的には小さい部品ですので入門編としては最適かと思います。多少の色違いもパネルから独立した部品ですのでそれほど気にならないでしょう。
塗装は気楽に根気でやるしかありません。焦って吹き付けを多くすると垂れたり泡が立ったりといいことは全くありません。ビールでも飲みながら昼下がりにじっくりのんびりとやりましょう。

今回のDIYは非常に時間が掛かりました。パテの乾燥には24時間以上掛かりますし、塗装も天気が悪いとなかなか出来ない為です。ここでのレポートは短時間のように書いてますが、実際は1ヶ月近く掛かってます(^_^;)
このへんの時間が掛かる点も初心者の方には辛いのかも知れませんね。


使用した工具・部品等

工具/ドア内装外し、プラス(#2)ドライバー、ラジオペンチ、ラチェット、メガネ 各10ミリ

消耗品/ホットボンド、サンドペーパー(#160,#320,#400,#800,#1000)、ペーパー当て用の角材(カマボコ板を切ったもので十分)、コンパウンド(3M「ハード2-L(5985)」)、麒麟淡麗のアルミプルタブ

塗料など/100均金属パテ、99工房薄付けパテ、99工房サーフェサー、ホルツカーカラースプレー(1D2)、ホルツカースプレー(クリア)

純正部品等(参考)/フロントアウトサイドハンドルASSY LH  69220-52020-** (**はカラーコード)3,190円 無塗装の場合は2,280円
ちなみにカラーコードは シルバーメタリック(199)は「B0」 ダークシルバーメタリック(1D2)は「B1」


おまけの情報 ・・・ このレポートを読んでパテや塗装がめんどくさいなぁ。でもやりたいなぁ。と思ったあなた!左リアのドアハンドルをフロントに移植すれば良いやんとか考えてません?そうそう、見た目も全く一緒ですし、ドアの内張りを外して見てみると、キーシリンダーが有るか無いかの違いだけで大差はありません。こりゃイケまっせ!


・・・と考えた人がココに約1名います(爆)

ところが実際ばらして見ると微妙に違うんですよ。しかもこの微妙さが修正できないほどの微妙さ(あ〜ぐやじぃぃぃ〜) ・・・ということで、先走って入手した左リアのドアハンドルが約一個余ってます(爆)


後日談



実は作っている最中に塗装をすこーし垂らしてしまった部分があるんです。こりゃやばいと思ってリカバリーしたつもりだったんですが、みる角度によってはうすーく浮き出るんですよねぇ。写真で言うと手前側が白く濁っているようにみえます。(写真に写すのも大変なぐらいのものなんですけどね)
DIY職人(謎)としては、どうも納得がいかんのですよ。これは。

・・・ということで第2弾を企画中です。まぁ完成は何時になることやら(ームー;;)



  

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