『岡康砧』 箏・三絃 難易度 ★★★
秋の夜、遠くから聞こえてくる砧を打つ音が、時雨の雨音と重なり、管弦の演奏のようで何ともいえない風情があると歌っている。
楽の会第9回演奏会で三絃を担当。
布を打っている軽快な様子が思い浮かんでくる曲。
砧物は弾いていて楽しい。でも、いつも頭の中に浮かぶのは「たぬき」
岡康さんちのたぬきがきぬたを打ってるよ…
秋の夜、遠くから聞こえてくる砧を打つ音が、時雨の雨音と重なり、管弦の演奏のようで何ともいえない風情があると歌っている。
楽の会第9回演奏会で三絃を担当。
布を打っている軽快な様子が思い浮かんでくる曲。
砧物は弾いていて楽しい。でも、いつも頭の中に浮かぶのは「たぬき」
岡康さんちのたぬきがきぬたを打ってるよ…
京風手事物。可憐なけしの花を描きつつ、奈良人形に好きな女性を写して思う様子を表している。
三絃の音域は低めなのに、歌の音程は高い上、細かい節が多い。裏声駆使。
この曲は特に手事部分の掛け合いが多いので、演奏中の程よい気分転換になる。
他の菊岡曲とは違った難しさがあり、教材テープを何度も聴いて覚え、やっとこさ一通り歌えるようになった。
京風手事物「茶の湯に関わる言葉をつづって、末永い男女の仲を願う」歌詞。
凝った言葉遊びがされているのだろうが、茶道を知らない自分にとっては、解説見ても「ふむふむ、そうなんか。へ~洒落てますなあ」くらいしか感じなかった。
六下がりなので高音は歌いやすい。手事はお箏との掛け合いが楽しい。
遊女の儚い身の上を歌っている。
が、『ままの川』や『夕顔』に比べると全体的に低い…
当初は「出だしからこんな低い声出んわ!ムキーっ!」と狂っていた。
低い声は力を入れすぎないのがコツというのがわかり、なんとかそれとなく出るように。
前歌の特に前半のスリと歌との合わせ方がややこしく且つ難しい。
夢か浮世かも定かではない色里に住む遊女の儚い恋を歌っている曲。
人生を川に例えた歌で「川モノ」とも言われている。
手事はそれほど難しくないが、後歌の後半が音程が高めだったり、細かかったり…と少々歌いづらい。
歌い慣れてくると、だんだん、しみじみというか、せつな~い気分になってくる。
2010年ゆかた会で三絃を担当。
夕顔は、『源氏物語』に出てくる女性の名前。
手事はスクイと高ツボが多いけど楽しい。
やっぱり、お箏と掛け合いあるほうが気分も乗りやすい。
しかし、いつになっても
艶っぽく歌うことができない……
前歌がゆったりすぎる上、全体的に音程が低くてかなり歌いづらかった。
手事が簡単そうでひっかかりやすい仕様。
箏も三絃とほぼ同じ旋律なので、面白味があんまりない気がする。
めでたい感じが全然しない…(現代人の感覚か?)
作もの。猟師に狙われたたぬきの夫婦、夫たぬきが腹太鼓を打つと、猟師は感銘を受けて狩るのをやめたという物語を歌と楽器で表現。
ウラハジキがなぜか人差し指だけいつもはずしてしまう…
替手は細かくて難しいけどカッコよい。たぬきっぽい。
歌も普通に歌えばよいのでひねりはいらないが、正確な音程をとるのに苦労した。
『千鳥の曲』と時間は殆ど変わらないはずなのに、この曲のほうが演奏時間が長いような。
前歌は平調子で、後歌は中空調子なので、気分一転して歌うことができる。
アタリは少なめだが、低い音が多いので苦戦。
出ないところは甲で歌っているところも。手事は楽しいが、ノリすぎると暴走する。
基本曲。ナントカ獅子っていうのはおめでたい曲のこと。歌いやすい♪
大学生の時、新歓で他の部員達が弾いていたのをぼんやりと思い出した。
波に漂う小舟に寄せて、男女の思慕の情をうたっている。
「愛しい男性の心変わりを不安に思いながらも健気に待ち続け、八千代経ても2人で結んだ固い約束を違えないでほしい」という女性のせつない想いが詠まれている曲。
…という解説を読んでも普段通りに歌っている私。
「もっと太い声出さなきゃ!」とお師匠に注意され…腹から歌うと1ページでスタミナ切れ。
歌部分は優美だが、手事部分はお箏と三絃の掛け合いが軽やかで小気味よい。
京風手事物。初春の様子を歌っている。
曲名を聞いた時「春のうら~ら~の~」が脳内再生。
それは隅田川。季節も違う。
歌いやすく手事も楽しいが、三絃は最後の1ページで、低二上り→三上り(高一上り)→本調子と、2回調弦替えがあるのがやや面倒くさい。
段物と砧物が結合した曲。
はじめ、六段の調感覚で「五段だけか~短いやんw」と思って弾いたら長いのなんのって。
さらに、誤魔化しが効かない後押しパラダイス!
上がるときは拍通り、下がるときはゆっくりはなす、強調する時はツキイロのように弾いたり…と、古典はいかに押さえの音を、自然に綺麗に出せるかというのも大切なのだと思った。
手事物。長唄の原曲らしい。長い曲やのぅ~と思いつつ最後の歌ページ見てビックリ!
9行中8行半が前歌。
そりゃ途中でくたびれてくる(笑)
三絃でお稽古の後、お筝をしたから比較的覚えやすかったが、お筝は裏拍が多くて慣れるまでに時間がかかった。
一=A(元はG)ということで、歌だけでなく押し手も遠くなり、四の強押しが連続する時は立ったり座ったりが大変。
1回通しただけでいい運動になる。
段物シリーズ。いわゆるお箏だけで演奏される器楽曲。
段物というのは普通、各段は52拍に統一されているが、
十段からなる「みだれ」にはこの規則が適用されず、変化に富んでいる。
四段あたりからスピードアップしていくが、お師匠と合奏すると猛烈に速くなる。
それについていけているかといえば微妙。
お師匠曰く「速く弾かないとつまらないのよ」の曲の1つ。
技法的にはゆっくり弾けば難しくないのに、ハイスピードで押し手、シャシャテン続きというのは思った以上にすごく難しい。
六段の替手。六・斗の強押しが多くて諦めたくなる。
六段を弾いている時は何か単調やな~と思っていたが、雲井に比べれば六段のが楽しいと感じてしまう。
人差し指、中指の皮がむけて硬くなるまでは、弾く度に指がプルプル震え…
お師匠に言ったら「これくらいで…!」と叱られた。
そう思いたいけど、やっぱり痛いものは痛いから仕方ない。
それよりも、立ったり(中腰?)座ったりするのが非常に面倒だった。
「曲名知らんけど、和食店とかで聴いたことあるお箏の曲」ベストスリーに入ると思われる曲。
お箏の基礎が詰まっているので、初心者の時に習ったけど、数十年経った今でも、上手に弾くのは難しい。
一時期は暗譜したものの、二段と三段が紛らわしくてよく間違えた。
古今組の1つ。初めての歌もの。ユリが楽しい。
押し手の押さえる・放すタイミングがおかしいと「モアン」という気持ち悪い余韻が残ってお師匠に何度注意されたことか…
手事部分はのって弾けるので面白いけど、歌部分は弾くのにつられやすいかも。
初めは不安だったが、手と歌があってくると嬉しくなってきた。
腹から声出(そうと)しているので、繰り返して弾くとかなりの運動量に!?