四重奏以上

沢井 忠夫

『矢車』 独箏・箏2・17絃   難易度 ★★

母校の定期演奏会のOG曲で2箏を担当。
5月の晴れた空に描かれる様々な矢車か……
明るいイメージだったのに、合奏してみると「なんかダークやな」即ち短調。
「半音階的進行と日本音階を併用することによって~」と曲説明にあった。
スリ爪と柱の左側をダラララン流す掛け合いが楽しい。
ソロ以外の箏は比較的簡単(十七絃は忙しそう)だが、押し手の音を正確に合わせるのが難しかった。

『箏四重奏曲』 箏3・17絃  難易度 ★★★★

楽の会第9回演奏会で2箏を担当。
各パートがきわめて緊密に構成された~」と説明されているように、気を抜けない集中力の要る曲。
十七絃のソロがかっこいい。
4人の息をぴったり合わせるのが難しかった。
一番厄介なのは、どのパートも調弦替えが非常に異常に多いこと。
弾きながらの調弦替えに皆苦戦。
何回も合奏練習を重ねるうちに、曲の流れを掴み、一体感のある演奏ができるようになった。

『箏のための小協奏曲ファンタジア』 独箏・箏2・17絃  難易度 ★★★★

楽の会第9回演奏会で3箏を担当。
独奏箏の細かい音型がきらめく第1部、ゆったりとした第2部、そして、第3部は主題の展開と独奏箏の華麗な独奏に続き、 曲の終わりに向けて、華やかな重なりが繰り広げられる構成となっている。
独奏箏は沢井一恵先生が演奏されました。
一恵先生の力強くかつ繊細で華麗な独奏は素晴らしかった。
一緒に演奏できて大感激!!
聴きにきてくれた人たちも「大迫力で感動したよ!」と大満足。

長澤 勝俊

『箏四重奏曲』 箏3・17絃   難易度 ★★★★

大学2年生の定演曲で3箏を担当。
調弦気持ち悪いけどもかっこいい。三連符の掛け合いも難しい。
2楽章は超速ピチカートの嵐。
拍子がコロコロ変わるのでリズムがとりにくい。
1楽章は空き缶が緩やかな坂を転げてくようなイメージで、2楽章は切羽詰まった人が猛烈な勢いで走り回る感じ。
「○重奏曲って抽象的すぎるよな~」と友と話していた通り、曲をイメージしようとしても具体的な物が出てこないので、 合宿中にメンバー内で「イメージ会議」が開催された次第。
効果のほどはどうあれ、本番は落ち着いて弾けたので一件落着。

水川 寿也

『残光の彼方へ』 箏3・17絃・三絃2・尺八  難易度 ★★★

「彼方へ」か「彼方に」かたまに迷う時がある。
大学4年生の定演大合奏曲で三絃を担当。三味線かっこいい。
「これぞ現代曲!」ってカンジがする。
お箏を知らない人にもノリやすい曲でいいと思う。
弾く方はわりと必死。激しい曲も好きだが、三絃は古典ぽいほうがスリとかぬるん♪って(?)するから好き。

『大河の響き』 箏3・17絃・三絃・尺八  難易度 ★★

ニュータイプ。大学2年生の定演大合奏曲で十七絃を担当。
ドレミ音階の爽やかな曲。
お箏はリズム細かい所が合わせづらそう…十七絃は中指で弾く所が多め。
慣れていないのでだんだん中指だけ疲れてくることに。
聞いた感じではメインはお箏と尺八!?

森岡 章

『阿波』 箏2・17絃・三絃・尺八  難易度 ★★

大学1年生の定演大合奏曲で1箏を担当。
もともと壮大感に満ちた曲なのに、部員数約60名での大合奏だったので、そらもうどえらい迫力で、舞台からはみ出そうになってた。
ソロが多く、ただでさえ新入生はカット部分が多いため、練習中はうとうと……
3楽章の阿波踊りのリズムは、アッチェルがかかると指が回らなかった。
先輩の独奏に聴きほれてたまに出そこなうことも…

山本 邦山

『二つの幻想』  箏3・17絃  難易度 ★★

1楽章はゆったりと、”幻想”的な雰囲気に満ちていて、それと対をなす2楽章は、外界に渡ろうと、試練を乗り越える切実な想いが込められているように速く忙しい。
大学の新入生歓迎曲で、2・3年生達で演奏。
1箏を弾き、初ソロ。調弦が高いのと弾き方の悪さのせいで汚かったけど、鍛えたおかげで多少マシに。

唯是 震一

『信楽狸』  箏2・17絃・三絃2・打楽器  難易度 ★★★★

第8回楽の会での大合奏曲。信楽狸の八相縁起を歌う。
人手不足(多分)により三絃を担当。
三絃のみの演奏、お箏とのソロ部分もあり妙に緊張。
狸の腹鼓をあらわすのに三絃はぴったりやな~と実感。
今回の演奏では打楽器なしだったので、入ったらまた迫力があるはず。
ストーリー仕立てになってるので聴いていて楽しい。

吉崎 克彦

『童夢』 箏2・17絃・三絃・尺八・打楽器  難易度 ★★

大学3年生の定演大合奏曲で三絃を担当。
太鼓やシンバルも入ってお祭りさわぎ。昔懐かしい日本の歌のメドレー。
大合奏は「いかに目立つか」あるいは「いかに目立たないか」の両極端に分かれてると思う。
50数名の部員の演奏では、お箏に圧倒されている三絃。
練習は和気藹々として楽しかった。太鼓を打つEちゃんは凛々しかった。

『オーロラ』 箏2・17絃・三絃・尺八  難易度 ★★

京都三曲連盟コンサートの大合奏で弾いた曲。
お箏の存在が…と一瞬思ったのは私だけじゃなかったらしいので安心。
テンポよいけど繰り返しが多い。
三絃のソロと17絃のソロがかっこよくて好き。
尺八の人が多かったからかもしれないが、箏がそれらの音に埋もれてた気がする。