二重奏曲

酒井 雅邦

『エリーゼのために』 箏・17絃   難易度 ★★

大学時代、箏曲部の友人Sちゃんと遊びで合わせた曲。
「クラシックを一度箏で弾きたい!という願望により実行された。
箏はピアノの旋律と同様、わりと細かいけど上手に弾けるとそこそこ華やか。
新歓曲にはポップス(イマドキの曲)を1つは入れることになってたけど、現代ポップスを箏で弾くと何か違和感が…… 童謡やクラシックと違って弾きにくい感じがする。
ドレミ音階は合わせ爪に満足できぬ(T_T)

沢井 忠夫

『水面(みずも)』 箏2  難易度 ★★★

雲行きが怪しくなってきたぞ→夕立ち!?→水溜りに新たな雨粒が落ち、波紋が広がっていく→一旦止む→再び土砂降り
…私の脳内で展開されたイメージ。 表現の幅が広い。便利奏法スクイ♪
『あこがれ』に似てるけど、曲調は『水面』のほうがダークというか切ない感じ。
1箏は中盤の細かい動き、2箏は終盤のスクイが難しい。
今回の録音では、それぞれのパートを録音後、片方のパートと合わせる、所謂セルフ合奏をしてみた。
録ったのを聴きながら合わせてると、速さが不安定やったり、リズムがズレてたりするのがよ~くわかる(ノД`)

『陽炎』 箏2   難易度 ★★★

結婚式披露宴でお師匠と合奏した曲。
移ろう季節の中、光さす明るい未来に向かって蝶がひらひらと舞うイメージ。
色打掛では、低い音の押し手が遠くてめっちゃきつかった……(←2箏は低調子)
人生の大イベントで、お師匠と合奏ができたのは一生の思い出♪

『あこがれ』 箏2   難易度 ★★★

出だしからクライマックスな曲。右手左手総動員!
スクイは苦手だが、メロディーが好きなので綺麗に弾けるようになりたい。
合わせ爪の弾むリズムの部分、浮かれ出ていく感じがよく表れている。
最後は箏のイメージとはかけ離れたロック調(?)で、弾き終わった後、思わず「イエ~イ!」て叫びたくなってしまう。

『つち人形』 箏2  難易度 ★

ちょっと懐かしい気分に浸れる、かけあいが楽しい華やかな曲。
掻き爪、スクイ、合わせ爪なども盛り込まれていて勉強になる。
合奏するとだんだん速くなり、1人で弾くとだんだん遅くなるという現象が顕著(?)に見られる。
縦譜に慣れるチャンス☆
「"」を人差し指と見紛うと恐ろしいことに…(;・∀・)

『鷹』 箏2  難易度 ★★

大学箏曲部に入って初めて練習した曲。鷹が大空を悠々と飛んでいるイメージ。
2箏のほうが細かくて押し手が多めで難しい。
先輩に「鷹になった気分で弾いてみ」と言われたけど、おそらく鳶をイメージしていたに違いない。

沢井 比河流

『OKOTO』 箏2  難易度 ★★

母校の箏曲部定期演奏会のOG曲で演奏した曲。
「打ち寄せる小波に思いを馳せる→大波に乗るぜ!」というイメージ。
1箏が表、2箏が裏拍で入って掛け合いという部分が多い。
一般的な現代曲とはこれまた違う、軽やかロック調とでもいうのか、 ナウでヤング(死語…)な若者にも馴染みやすいリズムとメロディー。

高野 喜長

『いざよい』 箏2  難易度 ★

高校時代に文化祭で弾いた曲。古典調。風情がある感じ。
「いざよい」って平仮名で書かれてたから、はじめは形容詞かと思っていた。
古典で月の異名を習ったときに出てきて、1人納得&感動(←なんてアホ)

長澤 勝俊

『春三題』 箏・三絃  難易度 ★★★★

2011年お弾き初めでの演奏曲。
厳しい冬の寒さを越えてようやく芽を出し始めた木々の成長、ぼんやりと揺れ動く篝火、風に吹かれて舞い散る桜がイメージされ、移りゆく春の季節を待ち焦がれているように感じられた。
1、2楽章は後押しでゆったりと穏やかな雰囲気を醸し出している。
やわらかさを表現するのに一苦労。
3章はお箏も細かいけど、三絃がめっちゃ難しそう。 静と動のメリハリがあって好き。

野村 正峰

『春景八章』 三絃2  難易度 ★★★

2017年2月第10回楽の会演奏会での演奏曲。
「春爛漫の花の下、浮かれ賑わう人々…俄かに起こる春の嵐、落花の舞の情景を軽快なタッチで捉えた曲」とある。
テンポよく進むので、弾いていても聴いていても楽しい。
1はスクイと細かい移動が多いのでリズム感が必要。
2は低音を正確に押さえつつ、しっかりした音を出す難しさがあると思う。

松本 雅夫

『樹の園』 箏2 難易度 ★★

オリエンタル風二重奏。螺旋階段を行ったり来たりしてる感じ。
お師匠曰く「重厚感のある曲」と。決して「暗く」はない。
主に1箏がメロディー、2箏は伴奏が多い。指の練習になる曲。

水野 利彦

『麗韻』 箏2  難易度 ★★★

”レイイン”ではなく”レイン”(二重母音なので?)と読む。
「時雨」、「思い」、「風祭り」と三つの情景にわかれている。
「もっとポムポムせなあかん!」という私の言葉に、相方は一瞬「?」となっていた。
「ポムポム=弾む」三連符の二拍目が休みのリズムは思いっきり弾まないと、涎が降っているような気だるさが漂う。テクニックよりもリズム感が大切。

『上を向いて歩こう』(水野利彦/編) 箏2  難易度 ★

スキヤキ。おことはじめに弾いた曲。ちょっとせつない感じが実に良かった。
お箏が鳴った時(弾けば鳴る楽器やけど)、 感激したのを今ではちょこっとだけ覚えている。

宮城 道雄

『さらし風手事』 箏2  難易度 ★★★

近世邦楽の伝統的な音型パターンである「さらし」(晒地)の感じを取り入れた二重奏曲。
軽やかで、かつ緩急のメリハリがある。
最初からクライマックス。リズムは刻みやすい。
掛け合いが楽しいが、休めるところがないため、終わりに近づいてくると指に力が入らず滑りまくる。
アクセントとそれ以外の部分での、力の入れ加減の練習になるかも。

『瀬音』 箏・17絃  難易度 ★★★★★

2010年楽の会演奏会講師のお披露目でお師匠と合奏。
お箏と17絃で川の流れを見事に表している。
この曲はなんといっても「押し」が命。
更にテンポが限りなく速いので必死。未だにウラレンが上手く弾けない。
細かいところを除けば、勢いでゴージャスに聞こえるような聞こえないような……

『虫の武蔵野』 箏・三絃(尺八)  難易度 ★★★★

大学4年生の定演で演奏した曲。秋の風情をうたっている。
手は細かいし、歌は難しいし……曲を毎日繰り返し聞いて覚えた。
曲中に虫が何匹出てくるのか数えてみた。8匹のはず。
卒業した今でもたまに口ずさんでしまうくらい好きなメロディー♪

『砧』 箏2  難易度 ★★★

速く弾けば弾くほど軽快で楽しくなる曲。
お師匠に「もっとキレのある音で弾くように」と言われて、指先だけでなく腕で弾く練習をした。
一応指が回っていても、スカスカ&ハリのない音では、曲にならないことを改めて認識。
速さと細かさに惑わされると、つい指先だけで弾いてしまう癖がある……

『春鶯囀』 箏2  難易度 ★

「しゅんのうでん」とよむ。雅楽の一つらしい。ゆったり古典調な曲。
スクイの連続で結構つまずいた。

唯是 震一

『箏二重奏曲』 箏2  難易度 ★★★

三部構成。速いのに調弦替え多すぎ。
私が間違えていても構わずに飛ばすお師匠。そんな合奏の時はいつも必死。
「これくらい出さなきゃつまらない!」って…(*´Д`)
キレイに弾けたらそこまでスピード出したいって思ってるんです!本当です……!

吉崎 克彦

『水の断章』 箏2  難易度 ★★★

海に棲む色鮮やかな生き物達や水の中の風景が、さまざまな音の重なりで描かれている。
不思議な調和が織りなすメロディーがかっこいい。
2023年楽の会演奏会で、箏曲部の同級生Aちゃんと合奏。
数年ぶりの演奏、改めてお箏を弾く楽しみや、大切な友人と共に演奏できる喜びを実感した。

『らせん』 箏2  難易度 ★★

大学卒業後、筝曲部の友人Aちゃんと2011年のお弾き初めで弾いた曲。
お互いのペースがなかなか合わず掴めずで揃えるのに苦労したけど、 本番では息ぴったりの演奏ができた。
ぐるぐるまわってまわって~な感じの掛け合いが楽しい。 甘味処で聴きたい。

『祭花 ~糸遊1番~』 箏2  難易度 ★

はじめのアルペジオが意外と曲者。
1箏は弾き慣れてくると物足りなくなってくる。甘味処で聴きたい。

『彩』 箏2 難易度 ★

1箏は初心者、2箏は慣れてきた人向け。
高校時代、講習会曲に向けて一生懸命練習したはずなのに、弾いた記憶があまりない。

その他

『さくらさくら』  難易度 ★

おことはじめに弾く曲。高校時代、新入生に混ざって弾いてた。
当時は部員数が少なかったので…ちなみに弾いたのは秋。