2012年サロンコンサートでの演奏曲。
ゆったりしっとりとした曲で、雨の中をゆっくり歩いているようなイメージ。
技法は難しくないのに、イヤな幅の合せ爪が曲者。
練習を始めた頃は人恋しさ募る秋だったので、更に物悲しい気分に。
憂鬱さを増長させるような曲をチョイスせんでも…と思ってたけど、弾いていくうちに「思い出に浸っているだけでは何もならん、明るい未来に向けて一歩ずつ進んでいこう…」
そんな前向きな天の声が聞こえてきたような気がしてきた。
「お正月の曲といえばコレ!!」のベスト3に入る(と思われる)有名曲。
「尺八がなくても1人であの憧れの『春の海』が弾ける!」と浮かれて楽譜購入。
原曲よりは易しいけど、のびやか~に演奏するのが難しい。
録音後にリピート部分間違えて弾いてることに気付いた…すみません。。。
1.戦場のメリークリスマス
/ 2.クリスマス・イブ
難易度 ★
2012年クリスマスコンサートでの演奏曲。
レッスンポイント付きで初心者でも簡単に弾ける。
でも、説明が詳しすぎるのでイラチな私は熟読できず、サラっと弾いてしまった。
変に歌うと間延びしてしまう。
まあ、「習う」より「慣れ」ろ!て言うし(…なんか違う?)
難しい技法はないが、誰もが耳にしたことがある曲だけに、糸間違いするとモロバレる。
ソロだけでも綺麗だが、尺八のゆったり長閑なメロディーと合わさると更に心地よさが増す曲。
「左右両手を使った三連音の練習曲」という説明の通り、お箏の譜面はびっしり三連符。
約5分の短い曲にも関わらず、続けて弾くと集中力が持たず絃間違いしやすい。
『綺羅』
難易度 ★★★★★
2017年2月第10回楽の会演奏会での演奏曲。
軽やかでキラッと輝く明るい曲。
この曲で初めて五線譜曲に挑戦。
「軽快・緩徐・急速」の3つの部分にわかれていて、ラストはスティック(棒)で柱の左絃をバシバシと激しく叩く!!
思った以上に強い音が出ず、右手は親指単音で大きな音を出さないといけないので必死の形相になってた。
力強い眩しさ!
イエイ!!(^_-)-☆
ソナタ形式の3楽章にわかれた洋音階短調の曲。
日本にいるのに、ヨーロッパかどこか異国で弾いている気分になる。
章分けされてる曲は長いのが多いが、この曲は1楽章につき約2~3分と短めなので、ちょっとした演奏にも最適。
「ザ・お箏」な曲調から変化つけたい時に選曲するのも面白いかなと思う。
2楽章が一番「幻想的」ぽく、陽だまりの中にいるような雰囲気。
3楽章は左手の一・二弾きが多くて、更に高速なので疲れる。
この曲に限らず、じゃかじゃか弾く3楽章よりも、リズム変化が多い1楽章、ゆったりと歌う2楽章のが難しかったりする。
『曼珠沙華』
難易度 ★★★★★
2015年2月第9回楽の会演奏会での教師お披露目曲。
「曼珠沙華(まんじゅしゃか)」は彼岸花の別称で、サンスクリット語では「天界に咲く純白の花」のことらしい。
天の人が雨のように降らし、見る者の悪業を払ってくれるとか。浄化メロディー。
派手さはあまりないけど、怪しいかっこよさを感じる。
調弦替えもないし難しい技法も少ないから楽チン!
と思ってのほほ~んと取り掛かってみたら…
スクイの多いこと!(特に一の絃)
小さい音を綺麗に出すのは難しい。
拍子もちょこちょこ変わるので、テンポが遅くなっていかないよう注意が必要。
『讃歌』
難易度 ★★★★★
教師試験の自由曲に選曲。弾いてみたかった憧れの曲の1つ。
難しい!『若葉に』の後押しと『鳥のように』の細やかさをミックスしたような、更に細かい技術を要する速くてかっこいい曲。
途中はゆったりうたう部分もあり、流れをつかむのに苦戦。
後押しの嵐にスクイの群れに…1回通しただけで背中&脇の汗びっしょり!
2016年2月お弾き初めでの演奏曲。
題名からして可愛らしい曲かと思いきや、細かいし、速いし、押し手多いし…テクニックが要求される曲。
「鳥」、「水」、「夢」、「花」の4つの楽章にわかれていて、「夢」以外はリズムに合わせてきっちりと弾く、かっちり型。
メトロノームさんには大変お世話になった。
逆アルペジオ(高い音から低い音へ向かって弾く)を初めて知り、お箏って結構なんでもアリなんやなと思った。
お花見の席で弾いたら、心ウキウキして盛り上がりそうな感じがする。
『二つの変奏曲』 難易度 ★★★★
「さくらさくら」と「荒城の月」の2曲の変奏曲。
演奏依頼でよく「皆がよく知ってる曲を」と頼まれることが多いので、誰でも聞いたことあるソロ曲をレパートリーに入れときたいと思って見つけた曲。
どちらも有名な曲なので覚えやすい。
一見簡単そうに見えて、いかに綺麗な爪音で弾けるか、
いかに盛り上げてゆくか…実は表現力と技術力が必要とされる難しい曲。
『鳥のように』 難易度 ★★★★
先輩方が弾いてるのを見て、「かっこええなあ~いつか弾きたいなあ」と思っていた曲。
お師匠曰く「素人ウケする曲」だそう。力強くてかつ繊細なメロディー。
細かい所もあり歌う所もあり……左手で弦を打つのを、お師匠に「下手くそ」と断言されたくらいに不出来。
だって、お箏を叩くなんて可哀想じゃないの!!(←普段よくぶつけてるくせに)
ある程度速く弾いたほうが指も動きやすい。
『若葉に』 難易度 ★★★
木々の葉が太陽の光を受けてキラキラ輝いている爽やかさ&どっしりと歩むイメージの曲。
初めて楽譜を目にした時は追いづらかった…
左手も怠けていられないが、拍子通りにカッチリ弾けるので、「歌うの苦手・鯱鉾張り」の私にはうってつけの曲!!
3楽章にわかれた曲。時代の移り変わりを表してるイメージ。
手事風の1楽章は拍子がコロコロ変わるので正確なリズムが取りにくい。
どこか懐かしい気分になる子守唄風の2楽章は、間の取り方や歌い方が難しい。
3楽章は軽快なロンド風。楽しいけど指まわらん!!
全章通して調弦替えが非常に多いため、指に印が付きまくる。
講師試験の自由曲に選曲。曲名の通り子守唄の旋律に基づく11の変奏曲。
演奏時間は7分ちょい。休ませてあげたいくらいに親指を酷使。
狭い間隔の合わせ爪が大量出現。置くところはまだしも、
持ち上げるところは凄まじい音がする。左手もフル活動!
リズムはそれほど難しくないはずなのに、右手と一緒だと間違えやすい。
ゆったりした部分もあるけど半分以上は激しいので、練習しながらふと思った…
「こんなにガンガン弾かれたら絶対眠れやんやろな」と。
独奏 ポップス抒情歌集No.3(五音階編) 難易度 ★★
1.糸 2.翼をください 3.もののけ姫 4.冬景色 5.赤いスイートピー 6.秋桜 7.この道 8.ふるさと 9.おどるポンポコリン
ポップスはドレミ音階が多い中、この楽譜は一=Dの平・楽・乃木調子ベースで弾ける曲が多いので調弦がラク。
『おどるポンポコリン』だけ異質感を放っていてじわるwww
でも、弾いていて一番楽しい。かなりテンポアップしないと、残念な感じになるので注意。
幼児期の娘にもウケがよく、「お箏弾きたい」と言い出したきっかけの曲。
私が弾いてあげると演奏に合わせて歌い踊ってた。
『衛兵の交替』 難易度 ★
弾んで楽しい、わくわく気分になる曲。
洋楽器の音やリズムも取り入れられている。
最後はハーモニクスで、童謡『あめふり』の「ピッチピッチ、チャップチャップ~」の旋律が表現されているところが好き 。
『ロンドン夜の雨』 難易度 ★★★
出だしの「ジャラララジャラララジャラララララララ~」が衝撃的。
土砂降りの雨から、サラサラと霧雨のような細かい雨まで、
弾いていると雨の情景が鮮明に浮かんでくる曲。
『数え唄変奏曲』 難易度 ★★★★
一つとやの数え唄の旋律を変奏曲風にした曲。
この曲を聴くまで「数え唄」を知らなかった(耳にしたことはあったやろうけど)
懐かしいあの頃を思い起こさせるようなイメージ。
掻き爪、三連符、トレモロ…色んな奏法盛りだくさんで勉強になる曲。
すらすら弾けそうに見えて実は難しい。
特に、七と斗、八と為、十と巾がオクターブ関係になっているので、合わせ爪幅が狭く、絃間違いせず正確に弾くのに苦戦した。
1.まりつき
まりがポポ~ンと弾む様子が浮かんでくる。
「2ページだけやし簡単!」と思いきや、弾むリズムに惑わされ、
正確なテンポを刻みにくかったり、糸間違いしやすかったりと意外と手ごわい。
2.かくれんぼ
A.「もういいか~い」
「ま~だだよ~」×3
B.「おっしゃ、探しに行くぜ!…にん君見つけた!」
C.「かくれんぼするもの寄っといで~」
A.に戻る
3.汽車ごっこ
ごっこ遊びを子供の頃してたけど、ホンモノの汽車に乗ったのは多分その数年後の旅行先でのこと。
重たい車両を一生懸命動かしているようなそんな印象だった気がする。
軽快なテンポで楽しく弾ける。
気合いと体力の要る、激しい古典風の曲。
1楽章 手事…押さえ、スクイ等基本技法が盛り込まれている。
3楽章中では一番変化があるので楽しい、けど難しい。
2楽章 組歌風…ゆったりだが気を抜けない息抜き部分。弾いている自分も途中でうとうと。
3楽章 輪舌…嵐は突然に。泣けて来る程シャシャテン祭。
正確にしっかり弾くのと、同パターン繰り返しのため、終わりに近づくにつれ、次第にスタミナ切れ間近になり、心の中では「ひいひい」いっていた。
楽譜の解説には「輪舌の形式を試みた速い感じの曲」とな。
速い「感じ」って、どう聴いても速い曲でっせ!!
プロの演奏を聴いたら速すぎて、
「指どうなってんの?」とポカ~ン。
速く正確に綺麗に弾きたい。
『五十鈴川』 難易度 ★★★
伊勢神宮を訪れた時、実際に川の流れを眺めながら、この曲を脳内再生してみた。
「五十鈴川!」と言われたらそれっぽい気もするような……
川の流れが、合わせ爪のシャシャシャ…で表されている綺麗な曲だが、めちゃくちゃ腕が痛くなる。
更に、合わせ爪の幅が狭かったり、左手がちょこちょこ入ってきて、上手く弾けないので若干イライラ。
繊細さが必要。『祭りの太鼓』と同時に練習していたおかげで、だいぶ左手が動くようになった。
『祭りの太鼓』 難易度 ★★★
短め・明るい・豪華で素人ウケする曲。
右手左手総動員!!本当にお祭気分になれて、弾くと元気が出る曲。
楽しいが押さえも多く、結構素早い動きが求められる。
お師匠に左手を厳しくチェックされながらの、強行突破型スタイルお稽古。
でも、、2、3回弾いた後には、それなりにスラスラ弾けるように。集中力!!
『壱越』
難易度 ★★★
2010年8月ゆかた会での演奏曲。全3楽章。
二重奏だが箏のみでも演奏可能。
2楽章の奇妙な旋律に惹かれて選曲。
1楽章の右手がわりと細かい為、終わりの方になってくると疲れて力が抜けてくる。
あと、曲中の調弦替えが多いわりに、上げ下げする余裕があまりないという
面倒くささも有り。
【イメージ】
1楽章…「蠢いている何か…どわっと落ちる!」
2楽章…「廃屋で肝試し」
3楽章…「ロンドロンド~踊ろうぜ★猛烈なステップに乞うご期待!」
舞踊劇「末摘花」の音楽として唄と箏で書かれたもの。
「末摘花が光源氏を想う心を主題と7つの変奏で幻想曲風に描いている」と。
講師試験課題曲の1つ『若葉に』の前は、この曲が試験曲だったらしい。
古典ぽい感じ。
速めて~緩めて~おっとっと。
為と巾の掛け押しで、親指(強押し)ぷるぷる。
しっとりしてそうで、指遣い飛ぶところが多いので地味に難しい。
『神仙調舞曲』
難易度 ★★★★★
2013年楽の会第8回演奏会での演奏曲。
1楽章の出だしが超弾きづらい上に、うたい方(緩急のつけ方)のコツが
なかなかつかめず。
全3楽章の中で一番難しいと思った。
シャシャテンの「シャシャ」がいつも「速い!」と言われていたので、意識したら反対に遅くなったり…
【イメージ】
1楽章:羽根つき…「お師匠!羽根つきってこんなに忙しないものなんですか!?」
2楽章:提灯行列…「ゆったり~てぬーとてぬーと」
3楽章:アイヌの子の踊り…「滑ってないかって?リズム通りじゃ楽しくないじゃん!勢いも大事」
短いし、音域広くないし、お箏で弾けるかもと思い立ち、ピアノ譜参考にアレンジ。
音を消さずにピチカートで弾むのって難しい。テヌートになってしまう…
”さわやかに元気よく”演奏すべきところなのに、私が弾くと、ひと休みメロディーにしか聴こえない。
「みなさ~ん!お昼寝タイムですよ!!」
「琴や鈴などを使った古風な雰囲気の曲」ということで、地下鉄を利用していた記念にお箏で弾いてみた。
録ってから実際のメロディー聴いたらなんか違うとこが多々…
東西線の『醍醐寺の鶯』は、始めのフレーズのあと「ホケキョ!という鶯の鳴き声が入っていて楽しい。
烏丸線の電車ホーム入り音は、平調子の巾為斗の繰り返しみたいだが「モスラ、モスラ、モスモスモスラ」と聞こえてしまう。