ステアリングの交換と小細工 |
初期型のNCP13では、黒とシルバーのコンビのレザーハンドルが標準装備でした。このハンドルは、RSグレードの「売り」とも言える特別装備の一つでした。
しかしまぁ、このハンドル確かにカッコいいのですが、まったり派のおいらとしてはどうも気に入らないんですヨ。普通に黒のレザーハンドルが良かったなと。それに車外から見ても結構派手で目立つんです。車上あらしとかに狙われそうで・・・。
ということでブラックレザーのハンドルに交換してみました。
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まず、大切なのはエアバッグ対策。エアバッグが顔面を直撃すると無傷では済みません。場合によっては首の骨を折ることも。
でも怖がらずに、しっかりとポイントを押さえ注意して作業すれば全然問題ありません。
まずはバッテリーのマイナス端子を外します。10ミリのナットを緩めればOKです。
端子は外すだけでなく端子部分を絶縁物で覆っておきましょう。何かの拍子にケーブルが端子と触れて通電状態になることがよくあります。これを防止するためです。
バッテリーを外しただけでは電気がハーネス内に帯電していることがあるので、クラクションボタンを押したり、ライトをスイッチオンしたりして確実に放電させ無電状態にします。
よく「端子を外して数分待ちましょう」という表記を見ますが、これだけでは危険です。帯電を放電させた上で数分待てばOKですが。
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あとは簡単です。トルクスレンチ(星型のレンチ)でエアバッグを外します。
時計で言う4時と8時の位置にトルクスネジがあるので外します。
レンチの大きさは「T30」です。
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この「トルクスネジ」は抜け落ち止めが付いているので、緩めて回しただけでは抜けませんので、緩めたあとラジオペンチなどで引き抜きます。
トルクスネジを抜いたら、エアバッグ本体をゆっくりと正面に引き出します。
エアバッグの背面に黄色いコネクタがあるので外します。
くれぐれもハーネスを引っ張り過ぎないように。
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エアバッグを外すとこんな感じです。エアバッグのハーネスとは別に、細い黄色いハーネスがありますが、これはホーンのマイナスアースです。コネクターから抜いてしまいます。
真ん中に19ミリのナットがあります。外す前にセンターにペンで印を付けておきましょう。元に戻した時のセンター位置のずらさない為です。
このナットですが結構固く締まっています。私は普通にレンチで外しますが、クロスレンチがあれば簡単に力も入ると思います。
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ナットは完全に外さずにこのへんで一旦止めます。
これからステアリングシャフトからハンドルを引き抜きますが、結構これが固くなかなか抜けません。必然的に力を入れて引き抜くのですが、ナットを完全に外してしまっていると、ハンドルがシャフトから抜けた際にハンドルごと後ろにつんのめってしまいます。
それを防止するためにセンターのナットは少し緩めて残しておくのです。
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ハンドルがどうしても引き抜けない場合は、シャフトの中心部や周辺部を軽く叩いてみましょう。振動で緩み簡単に引き抜くことが出来ます。
くれぐれもガンガン引っ張ったり叩いたりしないようにしましょう。シャフトの歪み、パワステオイルの漏れ故障に繋がります。
ということで、ハンドルが抜けたら、新しいハンドルを取り付けます。
取付けは先ほどの作業を逆にしていけばOKです。
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参 考
ステアリングシャフトの根元にエアバッグのハーネスが出ている黒いドーナツ状のプラ部品が有ります。
これは「スパイラルハーネス」と言って、ハンドルを回転させてもホーンやエアバッグに電気信号が送れる様にするための装置です。
左下の方に三角印で合わせマークがあるので組み付け時にはそこに合わせるようにしましょう。
交換時に回転させなければ問題に無いですが。もしも回転させて本当のセンターが解らなくなった時はこうします。
まず時計方向に一杯まで回します。そして今度は逆回転で一杯まで回します。
例えばその逆回転が6回転した場合は3回転戻せばそこがセンターです。
ヴィッツの場合はフルで5回転でセンターは2.5回転分戻すということになります。
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特に作業的には難しいkとはありませんね。
無事にブラックレザーのステアリングに交換することが出来ました。
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・・・というか
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・・・やっぱり普通には終わりませんでした(笑)
こんな小細工をしてみました。
シフトマチックスイッチとオートクルーズコントロールレバーを装着。
これでうちのヴィッツも高級車の仲間入りを果たしました(^_^;)
使用部品など
工具 ・・・ 10ミリ、19ミリラチェットソケット、エクステンションバー150ミリ、スピンナハンドル、トルクスレンチT30、ラジオペンチなど
部品 ・・・ 全て純正部品で簡単に出ますが、共販泣かせです(笑)
時間 ・・・ ハンドル交換だけなら10分、小細工をすると120分(笑)
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