趣 味    く る ま

 トヨタ ヴィッツRS (NCP13 1.5L 5DOOR AHMVK)についてのページです。
 
写真満載で重いですのでご注意ください!改造は自己責任でお願いいたします。
ヴィッツのガタピシ音をシャットアウトして、レクサスにしよう計画ぅぅ!(ド○えもん風に)

所詮コスト追求のクルマなのか?

ヴィッツはトヨタが世界戦略的に投入したクルマであり、性能はもちろん価格についても大変シビアな追求が行われています。
そのせいか、「室内の質感が劣る」「プラ部品がちゃちい」などの意見が随所で聞かれます。
その中でも、走行中やアイドリング中のガタガタ音やビビリ音がひどいと言う声は大多数の方が認識されているとおりです。

MIZOさんちのヴィッツはRS(NCP13)と呼ばれるグレードで、14年12月のターボ登場までは、ヴィッツの中では最高級グレード車種(笑)でありました。
しかしながら、最高級だろうと廉価版だろうとトヨタのコスト追及の手は抜かりなく施されています。

やっぱりというか当然と言うか、前評判どおりガタピシ音は発生するのでした。

そこで・・・

ヴィッツのガタピシ音発生源を追求し、防音し、少しでも車内の騒音を減らし、レクサスに近づけようと言うのが今回の企画です。(いや、そりゃ無理だろ)

 
音の発生源を追求

まずは、音の発生源について特定しましょう。
とりあえず積載物を車検証からドアパネルに至るまで下ろせるものは徹底的におろしてドライブし、また少し荷物を載せてドライブする。と言うのを繰り返して音の発生源を追求しました。

んで、突き止めたのがこの極悪者の面々(笑)

  アイドリング時 ・・・ Aピラー付け根付近、運転席シートベルト取り付け部付近(Bピラー?)

  走行中や小段差通過時 ・・・ Aピラー付け根付近、カーゴルーム内部、バックドア付近

  大段差通過時 ・・・ バックドア付近

ほとんどがこの位置からガタピシ音は発生しているようです。その他、オーディオの隙間埋めパネルがビビる。窓ガラスがビビるなどの症状も有るようですが、ごく稀または外部要因や聞き違いのようです。



 最大のガタピシ音発生源

なんと言っても、ガタピシ音で不愉快なのはカーゴルーム内とバックドアです。
何気に狭い中にいろんなものが突っ込んでありますからねぇ。

なお、フレームが歪んでキシんでいる音では?と錯覚してしまうような音もありますが、ヴィッツは意外に剛性は強いです(特にRSシリーズですね)
ただし、ロールバーやタワーバー(特に3点式)、かなり固めの社外サスなどを利用していると本当にフレームがきしんでいる場合も有るようです。これらの装備は車体のどこかにそれなりの負担が掛かっているということですね。程ほどにしましょう。(←やるならバランス良くやらないといけないですよ。という意味です)



 ガタピシ音を撲滅せよ!秘密兵器登場!?



で、今回、防音のために活躍してくれるアイテムがコレですね。
ホームセンターやカー用品店で売っているスポンジに両面テープがついている「スポンジテープ」です。

スポンジはふにゃふにゃのスポンジでなくて、ちょっと固めのヤツです。

厚さ0.5センチ、幅3センチ、長さ1mほどで400円ぐらいのが良いようです。かなり分厚いのも売っているようですが、かえってスポンジの弾力で跳ね返ってガタピシ音が増える傾向に有りました。



 カーゴルーム内のガタピシ音を撲滅せよ!!

  

まずは、スペアタイヤ付近から。
リアシートを前方に出し、折り畳み、カーペットをはがすと黒いトレイがあります。その下にスペアタイヤとジャッキが収納されています。その他、ここに牽引ロープやブースターケーブルなどを入れている方も多いはず。

まずタイヤを外し、その下にTシャツなどのボロ布を敷きます。Tシャツを厚さ1センチぐらいに畳んでタイヤの円周上3箇所に並べるぐらいで十分です。そしてタイヤを置きしっかりと固定します。またジャッキの下に折った新聞紙を座布団代わりに敷いてみましょう。
また、牽引ロープのフックやブースターケーブルのワニクチがボデーに当ってカタカタ音を発生している場合も多いので、同様にボロ布にくるんで収納します。

ここでの対策のコツは金属系の積載物とボデーを直接当てない様に積載する事です。

ちなみに、ボロ布や新聞紙は非常時に大変役に立ちます。コレでもかというぐらい載せていても問題はありませんよ。あと、ガムテープとビニール袋、ロープがあるといいですよ。


で、次に用意するのがコレ↓

  

100円均一で買ってきたカーペット用の滑り止めシートです。これはゴムで出来たネット状のシートで、滑り止めだけでなく防音にも使えます。
んで、これをスペアタイヤの上に敷きます。二つ折りぐらいにして分厚くしたほうが効果は高いようです。その上に工具用のトレイを置く事になります。
これで走行中に段差を超えたときに工具トレイが跳ねて発生する音が減少します。


次に、トレイを置く前に、はじめに登場したスポンジテープを使います。

  

トレイと、ボデーが当る部分に3センチ四方に切ったスポンジテープを貼り付け直接当らないようにします。貼り方の位置参考は右の写真を参考にして下さい。

  

次に工具を収納してあるトレイにもスポンジを貼りましょう。トレイを軽く叩きながら音が発生している部分にスポンジを貼っていきます。多少工具が浮き気味になるかも知れませんが、飛び出ない程度で有れば問題はありません。

あとは、トレイを所定の位置に置き、カーペットを掛ければ作業は終了です。

なお、カーペットの上に座布団や毛布を載せておくと工具が中で跳ねません。



 リアスピーカートレイのガタピシ音を撲滅せよ!!

  

ご覧のように、MIZOさんのヴィッツRSには据え置きでのスピーカーでは重量クラスのカロッツェリアが搭載されています。当然、純正のトレイでは、しなるし跳ねるしで大変なものです。

当初、ボードのサイド部分にスポンジテープを貼っていたのですが、それほど効果はありませんでした。
また黄色い矢印の部分の「押さえゴム」がボデーと干渉し「キシキシ」音を発生させていました。ちなみにこのキシキシ音をボデーのキシみだと勘違いしている方が多くいらっしゃるとの事です。

そこで、かなりぶ厚めののバスタオルを用意し、写真のように被せてみました。バスタオルは二重に折り、トレイのサイドにも被さるように押さえています。
コレがまた、効果テキメン!!段差で跳ねてもかなり音は減少されますし、普段の走行でしたら全く無音の状態になりました。

  

タオルを敷いた状態と、バックドアを閉めた状態は、こんな感じです。隙間が無い分「ボムッ」って感じで閉まりますが良い感じです。ただ青色のバスタオルはみっとも無いですね。せめて黒かグレーにしましょ(^^ゞ

ここでのコツは、ぶ厚めのバスタオルを用意し、二つ折りで使用するということと、トレイのサイドまできちんとタオルで包むということですね。



 バックドアのロックヒンジ付近のガタピシ音を撲滅せよ!!

(写真が無いので簡単に説明します。詳細説明はしばらくお待ちください)

先ほど、カーゴルーム内とスピーカーパネルのガタピシ音をだいぶ潰しました。
これでほとんど大丈夫だとは思いますが、高めの段差を激しく越えたりすると、どうしてもガッタン音は発生します。(まぁどんな車でも音はするのですけどね

その中でも、バックドア自体がガタガタ音を出す時があります。ただし通常走行で音が発生しない場合は以下の対策はする必要はありません。あくまで通常走行時におけるガタガタ音です。

バックドアを開けるとドアの中央にバックドアのロック金具があります。これの位置を調整してみましょう。使用する工具は10ミリのラチェットとプラスのドライバーで可能です。

ロック金具のオス部分メス部分にチョークの粉を塗りつけ、ドアの開閉を数回繰り返します。チョークの粉が剥げた部分を参考にして“少しずつ、少しずつ”金具をずらします。ずらす場合はオス部分かメス部分かの、どちらか片方にしましょう。ずらすのはほんのちょっとでいいですよ。

この作業を何回か繰り返し、当たらなくなったら最後にロック部分にグリスを少し塗っておきましょう
(塗りすぎは汚れの原因です。ほどほどにしましょう)

この作業はホントに微妙なズレを修正するだけです。自己責任でお願いしますね。



 シートベルトの取り付け部付近のガタピシ音を撲滅せよ!!

(写真が無いので簡単に説明します。詳細説明はしばらくお待ちください)

ここはビビリ音がする場所です。軽く音の発生源付近を叩いてみますが、どうも、はっきりしません。

しかし、意外な場所が音の発生源でした。

ドアロックのノブがドアパネルと共振しビビッているのです。

ドアパネルを剥がし、ドアロックユニットから伸びている針金とロックノブを深く締め込みます。

針金には他の機構に邪魔にならない程度にスポンジを貼り付けました。

あらま、不思議!ビビリ音はやんでしまいましたとさ。

なお、ホントにBピラーからビビリ音が出ている場合もありますが、後述のAピラーへの対策とほぼ同じ対策で解決します。



 Aピラー(フロントスピーカー付近)のガタピシ音を撲滅せよ!!

(写真が無いので簡単に説明します。詳細説明はしばらくお待ちください)

ここもビビリ音です。音の発生源は簡単ですAピラーのプラスチックがヤワいのでビビッてます。一番ヴィッツらしいと言えばヴィッツらしい発生源ですね。コスト削減の影響がモロに出ています。

対策は簡単です。隙間に先ほどのスポンジテープの粘着部分を外したものを押し込めば大体おさまります。また、先述の滑り止めのゴムシートを細くカットし押し込んでも可能です。

なお、アンテナハーネスが内部でバタついて異音の発生源になっているとの情報も寄せられています。


 フロントパネル周りののガタピシ音を撲滅せよ!!

(まともな写真が無いので簡単に説明します。詳細説明はしばらくお待ちください)

  

小物収納スペースが多いヴィッツですが、小物入れにMDやCD、サングラスなどを入れっぱなしにしている方も多いはず。ってことで、これらの小物がカタカタ音を発生させている場合があります。でも載せないわけにもいかないので、小物入れの底に例の滑り止めシートをカットし敷いています。
これまた意外に効果ありです。

そのほかフロントパネル周りを外して防音している部分があるのですが、大掛かりな割りには大した効果が無いので省きます。写真も撮り忘れてましたし(^_^;) リクエストありましたらUPしますのでご遠慮なくどうぞ。

 ガタピシ音撲滅運動への雑感

MIZOさんが実施した防音対策は大体こんな所ですが、走行中は見違えるほど静かになりました。
ただ、タイヤのロードノイズや、もともとヴィッツは遮音性が低い車両なので多少の雑音は耳に入ってきます。
いや、でもね、トヨタのセンチュリーってクルマ乗ったこと有ります?あれは無音室状態ですよ。乗っているとはっきり言って気持ち悪いですヨ。多少のノイズは常に耳に入っていたほうがやっぱりなじみますね。
クルマの状態を知るためにも、音は大事なクルマからのシグナルですからね。

ともかく、ココまでやんなきゃいけないヴィッツを作っているトヨタもどうかと思いますが、DIYでいじることが、また楽しかったりしますね(^o^)丿

ところで、MIZOさんちのヴィッツはレクサスのような室内の静かさになったのでしょうか?

 Σ( ̄A ̄; ・・・・・・んな、わけ無いですヨネ・・・・・・(^_^;) 

このDIYで確実にガタピシ音は劇的に減りましたが、どう頑張ってもセルシオにはなれませんね(笑)

他に良いアイデアやその他に異音発生源をご存知でしたら、ご一報ください。お願いいたしますm(_ _)m

  

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