趣 味    く る ま

 トヨタ ヴィッツRS (NCP13 1.5L 5DOOR AHMVK)についてのページです。
 
写真満載で重いですのでご注意ください!改造は自己責任でお願いいたします。
ヴィッツにDIYでバキューム計を取り付けました

バキューム計って何?

車のエンジンは空気と燃料を吸って混合気を作り、それに点火し爆発力を回転力に代え推進力を得ます。
ですから、エンジンには空気を吸おうとする力が働きます。
エンジンが空気を吸う量はアクセルによって調整されます。アクセルを踏めば、スロットル(エンジンへの空気の入口調整弁)が大きく開き大量の空気がエンジンに入り回転数が上がります。逆に踏まなければスロットルは閉じて回転数は落ちます。

※昔はスロットルが空気と燃料を混合させる働きも兼ねていました(キャブレターのことね) 今は電子制御により、シリンダーの直前で空気と燃料は混合されます。

稼動しているエンジンは常に空気を吸おうとする力を発生しています。(負圧)
ところがアクセルが踏まれていない(スロットルが閉じている)状態では、エンジン〜スロットル間の空気はどんどんエンジンに吸われ真空に近い状態になっていきます。 … スロットル弁付近の空気の流れが速い状態であると言えます。
逆に空気を吸う力が弱いのにガバッとスロットルが開いていると、エンジン〜スロットル間の空気は外の空気圧に近い状態になります。 … スロットル弁付近の空気の流れが遅い状態ですね。

バキューム計はエンジン〜スロットル間の気圧、簡単に言えばエンジンが吸おうとしている力を計るメーターです。

なぜNCP13にこのバキューム計を取り付けたかというと、スロットルの「適度な」開閉具合がバキューム計の数値により解るからです。開閉具合がわかるって事は高燃費を出すのに都合がいいんですね。

※ターボ車の場合は、エンジンが自然に空気を吸おうとする力以上にターボで空気をエンジン内に押し込むので、その空気を押し込む圧力(正圧)を計ります。これがターボメーターですね。

準備する材料

1.バキューム計
バキューム計はヤフーのオークションで落札。「SKC」製のもので、送料など入れ3000円ほど。
メーターの直径については、52ミリの物が一番ポピュラーです。
なお、メーカーについては「大森」製の物が有名ですが大森はイルミネーションの電球が交換できません。球切れになると面倒です。実際はどのメーカーであってもバキューム計の場合は大差ありません。デザインの好みで選んで良いでしょう。

2.ホース
エンジンルームのスロットルから室内のバキューム計まで圧力を測るためホースを引く必要があります。
ホースの太さはメーターにより異なりますが、内径6ミリほどが平均サイズです。長さは車に合わせて買いましょう。なおエンジンルームを通りますので、耐熱性の無いようなビニールチューブはご法度です。
メーターあたり300円ほどから。カー用品店などで。

3.ホース その2
後の写真でわかると思いますが、NCP13の場合スロットルからエアフロセンサーまでの途中にあるホースを切断・分岐させ、先ほどのホースをつなげ室内まで引きます。
しかし、既存のホースを切断・分岐すると、私のDIYポリシーでもある「純正に戻せること」が守れなくなります。従ってホースを別に調達し純正品と置き換えました。
エアコンプレッサー用の耐圧ホース内径8ミリです。ホームセンターでメーターあたり200円程度。今回のDIYでは50センチほど有れば十分です

3.ホース用留め具
ホースが抜けないようにする為の留め具です。ホースの太さによって異なりますがペンチで握って取り付けるタイプが主流。これもカー用品店で2.3個で300円ほどから

4.ホースジョイント(T型)
先ほど述べたように既存のホースから分岐させます。従って分岐のためにホースのジョイントが必要です。
ジョイントはT型になっており8ミリと8ミリの本線から6ミリの分岐に分かれるようになっています。(いわゆる8−6−8です) 指針を安定させるためにオリフィス付きも有りますが必要ありませんでした。
カー用品店で400円ほどから。

5.メーターステー
車内にメーターを取り付けるための「設置台」。両面テープで取り付けたり、木ネジで取り付けたり。上級者になるとAピラーに埋め込んだり、オーディオスペースに埋め込んだり。ただ、どれも一長一短。簡単に外せなかったり、車内に加工が必要だったり。MIZOさんが一番悩んだところでした。詳しくは後述で。
なお、価格は300円〜無限に・・・。一番ポピュラーなのは両面テープで貼り付けるタイプ1500円ほど。カー用品店で。

6.そのほか
使用する道具については特別なものは必要ありません。
カッターナイフやペンチ、メーター設置台の設置調整用にドライバー程度でしょう。


バキューム計を取り付けよう

0.下準備
まずはエンジンルームをきれいにしましょう。ホコリやオイルがついていると作業中に身体が汚れますよ。
常にきれいにしておけばちょっとしたオイル漏れもすぐに発見できます。トラブル予防メンテの一環として、エンジンルームはいつもキレイにしておきたいものです。

1.まずはホースを引きましょう

写真ではオレンジ色のホースがある部分。ここにノーマルでは濃い灰色の太目(1センチ強)ほどのホースが有ります。これを引っこ抜きます。どこにもホースの留め具は無いので簡単に抜けると思います。

純正ホースを抜いたら、ホームセンターで買ってきたエアツール用のホースに置き換えます。内径8ミリのホースでは緩いかもしれません。別に買ってきたホース留め具で留めましょう。
なお、純正ホースを切っても良いという方は置き換える必要は有りません。

次にメーターに分岐させる為の分岐点を作ってあげましょう。黄色い丸の付近でホースをちょん切り、T字のホースジョイントを接続します。写真では解り難いかもしれませんが分岐点から黒いホースが左上方向に伸びているのが解ると思います。


分岐させたホースを車内に引き込みます。
黄色い矢印のところに黒いゴムで出来たフタが有るとおもいます。(グロメットと言います)この蓋の脇をカッターで軽く切ってホースを通します。
ホースが入り難い時には針金を先っちょに付けてやると良いです。

この場所はちょうどハンドルの裏あたりに出てくるので大変便利な場所です。今回のような場合のほかにも電源などを引く場合にも役立ちます。

しっかりホースが入ったらエンジンルームで邪魔にならないところにホースを固定しましょう。くれぐれも回転部や高温部に晒されないように気を付けます。またアーシングと同じように見栄えにも気にしてね。

2.メーターが動くかどうか確認
ホースは運転席のハンドル下に出てきています。このホースの先っぽをメータに取り付けエンジンを掛けて見ましょう。
おおぉ〜!メーターが動いてますね。アイドリング中は50cmHg付近を指していればOKです。軽くエンジンをふかすと10〜40cmHgぐらいまで回ると思います。
きちんと回らない場合や、エンジンが変な振動が有る場合はホースから圧力が抜けている可能性が有ります。ホースの留め具などでしっかり留めましょう。

3.メーターステー(設置台)の取り付け
このままではメーターは固定できませんし、読めませんので車内にメーターを設置します。が、その前にメーター自身にメーターの設置台を取り付けましょう。

なお、カー用品店などで売っているメーターステーを購入した場合、この作業は大変簡単です。ステーを取りつけたら、すぐに車両側へも付ける事が出来ます。

私は車両側に両面テープやネジで取り付けたくなかったのでちょっと知恵をしぼり考えました。それとステーも適合するものが無かったので自作しました。


んで、使ったのがこれ。KUREのブレーキクリーナー。・・・のスプレーのキャップ(笑)

二つをそれぞれ下の写真のようにカッターナイフで加工し日よけとカバーを作りました。

キャップは柔らかく加工がしやすいので楽ですし、52ミリのメーター径の場合、狙ったかのように大きさがジャストフィットでした。

加工の際、調子に乗ってやってたら指を切ってしましました(^_^;)



    

取り付けの「足」の部分はジャンクで購入した設置台です。ブリキ板で加工したものと変わりありません。

と、いうか、これらの作業はお金さえあれば必要ないんですよね(T_T) 既存品買えば良いだけだし・・・。
でも自慢じゃないですけどなかなか素晴らしい出来です。プロの商品と見分けがつきません(自我自讃モードに突入)

4.車に取り付け
メーターに設置台と日よけの取り付けが完了しましたら、車両側に取り付けます。

  

自分の見やすいところに取り付けましょう。一番良いのはセンターメーターの横あたりなんですが、目立つのと両面テープでの取り付けは個人的にやりたくないので、ハンドルのコラムボックスの上に取り付けます。
NCP13はハンドルのチルト機能があります。少しハンドルを下げ、メーターステーの足の部分をコラムボックスとインパネの間にはさみこみます。その状態でチルトのハンドルを一杯まで上げ固定。もちろんステーの足で傷つかないように硬質スポンジを挟み保護しています。
ホースはチルトでハンドルを下げると隙間が出来ますのでその間にホースを通しています。
ホースを適当な長さに切って調整し、メーターにホースの先端をを差込み完成です!


車を走らせてみましょう

バキューム計の取り付け後、驚くのがそのメーターの動き。とにかくよく動くメーターです。
それだけ、吸気圧は頻繁に動いていると言う事ですね。

ちょっと加速するとメーターは20〜0cmHgまであっという間に下がってしまいます。またエンブレをかけると60cmHgオーバーまで行ってしまいます。
燃費を良くするためには、なるべく大きく針がブレないようなアクセルワークを心がける事。これに尽きます。

同じ60km/hで走っていても、メーターが20cmHgの時もあれば40cmHgの時もあります。少しアクセルを緩めるだけで燃費は変わります。
燃費ってちょっとした工夫なんですね。メーターとにらめっこしながら高燃費をたたき出してみましょう。

詳しい学術的な数値の参考はネットで検索すればゴロゴロ出てきますので私は敢えて申しません(というか自信が無いだけやん)(爆)
バキューム計取付けへの雑感

バキューム計を取り付けたその後の効果についてですが、燃費は良くなりました。
やはり、数値的に目で見えるので自然にアクセルを緩めるようになりますね。
また、本当に良く動くメーターなので見ていて飽きないです。単純にアクセサリーとしても楽しめるのではないでしょうか。

取り付け自体は大変簡単なものです。取り付け台もケチらずに買えば全く簡単なDIYです。こんなので、カー用品店に数千円払うのは勿体無いです。

  

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