趣 味 ![]() トヨタ ヴィッツRS (NCP13 1.5L 5DOOR AHMVK)についてのページです。 写真満載で重いですのでご注意ください!改造は自己責任でお願いいたします。 |
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ヴィッツのバックドア改造計画 プッシュ式オープナー装着 & リモコン連動オープナー ホントにトヨタ製の車か?とにかく不便! 今のヴィッツオーナーには解らない悩み。それはバックドアの開閉方法。 今のバックドアはプッシュ式、さらに最新モデルは電子プッシュ式というもので、簡単にバックドアが開けられて大変便利です。しかし、初期型のヴィッツのバックドアは鍵で開けるか、燃料給油口オープナーの隣りにあるバックドアオープナーを使うしかないのです。当然リモコン対応なんかしていませんし・・・。 買い物帰りなんかは 本当にトヨタが作った車なのかと思ってしまいます。発売前にトヨタ社内では不便さを指摘する声は無かったのでしょうか? ヤリスには標準装備! ヴィッツの輸出仕様「ヤリス」にはプッシュ式オープナーが標準装備との情報を入手。こんな事を聞いたら、チャレンジせずにはおれません。早速部品を取り寄せます。 なお、今のヴィッツはバックドアオープナーが標準装備なので、その部品を取り寄せても良いかと思います。 簡単に改造できます。 私は、リモコンに対応させたので、大掛かりな改造になりましたが、リモコン対応を必要としない場合は、キーシリンダー部分の交換だけですので簡単です。お手軽な割に効果の高いDIYです。 |
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1.バックドアの飾り板をはずす まず、バックドアの室内側についている飾りの蓋を外します。 内張りはずしを使い、黒いピンを抜いていきます。内張りはずしは400円ほどでカー用品店などで売っています。車イジリには何かと必要なので1本でいいので買っておきましょう。 2.純正のロックユニットとシリンダーをはずす 次にバックドアの下についている「ドアロックユニット」を外します。10ミリのボルトを3本外すだけです。 その次に、ドアの中にある「ドアキーシリンダー」を外します。ドアキーシリンダーは10ミリのボルト1本で留っているだけです。ボルトを取った後、時計の逆周りに軽くひねると外れます。ボルトを取る時注意していないとシリンダーが落ちてくる事があるので要注意です。当たると結構痛いです(>_<) ![]() ![]() 3.純正のロックユニットを加工します ![]() 部品を外したら少し加工します。 プッシュ式のドアキーシリンダーは、ボタンをプッシュするとレバーが赤の矢印のように動きます。その力をドアロックユニットに伝え黄色いレバーの部分が矢印方向に動く事によってロックが解除されます。 純正のロックユニットはレバーが大きくL字型になっているので、プライヤーなどで折り曲げてスムーズに動くようにします。 実車にあわせながら作業するとあわせやすいでしょう。 また、グリスアップも忘れずに。 なお、ロックユニットを新たに買った場合はこの作業は必要ありません。きちんと合うように作られています。純正の旧部品を再利用する場合にはこの作業が必要です。 このあたりは、言葉で説明するのは難しいので実物を見られた方が一番確実です。難しい作業ではありませんが、自信の無い方や、時間の無い方はドアロックユニットを購入した方が良いでしょう。 4.ロックユニットを組み付けます ![]() 加工が終わったら、元の位置に組み付けます。シリンダーをプッシュするとレバーが動きロックを外すようになっていると思います。また、運転席サイドのオープナーを使っても開けることが出来ると思います。 とりあえずプッシュ式に交換という方はココまでで作業完了です。 ただし、今の状態ではキーが違う為、鍵を掛ける事が付属のキーでしか出来ません。 当然、リモコンキーにも対応していないので、リモコンキーでは鍵を掛ける事ができないです。 5.リモコンキーに対応させよう。 鍵が掛からない(掛けにくい)のはまずいので、リモコンキーに対応できるようにします。 「アクチュエーター」を取り付けましょう。 アクチュエーターは電気信号でロックなどを動かすモーターとギアボックスが一つになったユニットです。 ![]() アクチュエーターのアームの部分をロックシリンダーのレバーに引っ掛け、アクチュエーターを取り付けます。10ミリのボルト2本が必要ですのであらかじめ準備しておきましょう。取り付け場所はロックユニットの左側に取り付けれるようになっています。他に間違うような場所は無いので簡単に取り付けられると思います。 写真:ロックユニット改とキーシリンダー、アクチュエーターが組まれた様子 6.配線します アクチュエータはドアロックの信号が取れる場所まで配線すればOKなのですが、場所が車両の一番後ろだけに一気に一本のハーネスで引くのは大変難しいです。配線を途中で3分割します。 ドアロック信号は一番近い右リアドアより引く事にします。 1.アクチェーターから20センチほどバックドアの内部まで 2.バックドア内部から、ドア右上部のゴムじゃばら経由、Cピラー内部まで 3.Cピラー内部から、Bピラー下部の右リアドア用の配線コネクターまで。 それぞれの配線は引いた後、ギボシ端子で繋ぎます。 アクチェーターとの配線ははんだ付けで行いました。専用のコネクターも純正部品で有りますが、お金を掛ける程の場所ではないと思います。 1.25スケアのダブルコードをバックドアの内部に通します。針金でまず通してそれを基に引くとやりやすいでしょう。 ケーブルはバックドアの内部で異音の原因にならないようにスポンジなどで覆い巻いておきます。また、ケーブルの取り出し口付近は擦れて切断やショートの原因になりかねません。必ず保護チューブなどで養生しましょう。 なおプラスマイナスの極性は考えなくても大丈夫です。違ったらギボシ端子を繋ぎ換えるだけですので。 ![]() ![]() 配線のためにCピラー部分の内張りを外します。 まず、リアのスカッフプレートを外します。黄色い矢印の部分ではまっているだけなので、内張りはずしを使ってこじると外れます。 次に、ドア周りのゴム製のモールを外します 最後に、内張り本体を外しますが、赤色矢印のシートベルトを止めているボルト(14ミリ)、黄色矢印部分のプラスネジ、青色矢印部分のピン、以上3箇所を外せは後は引っ張るだけです。 また、上部の内張りは見えているネジを外せば引っ張るだけで簡単に外せます。 先ほどバックドアから通してきた配線を内張りの中に通します。くれぐれもボデーの鉄板部分で擦れたりしないように配線しましょう。 ここまでくれば、もう簡単ですねBピラーの下部カバーを外しましょう。 すると右リアドアへの配線が中を通っています。その配線にバックドアから引いてきた配線を分岐タップで配線します。 タップの接続場所はコネクターよりドア側のハーネスより分岐させる場合は「青地に赤」「青地に黒」、またコネクターより車体側のハーネスより分岐させる場合は「青地にオレンジ」「青地に黒」より分岐させます。 ★★★ Bピラーの中で分岐させるには少し狭いかもしれません。運転席のメーター脇に「ドアコントロールユニット」が有りますので、そこだと作業がしやすいかもしれません。 ![]() ドアコントロールユニットはメーターの側に設置されています。 メーターパネルカバーは両サイドを持って引っ張れば簡単に外れます。 ただしオドメータースイッチの配線があるので注意です。カバーが外れたらスイッチの配線もコネクターから外しましょう。 ![]() カバーを外すと右下の方に茶色い小箱が見えます。これが「ドアコントロールユニット」です。 ユニットの裏にコネクターで配線が繋がっているのでコネクターを外しましょう。 狭くて作業しづらい場合メーターを外してしまった方が楽ですよ。 メーターは両サイドのプラスネジを外せばゴロンと取れます。 ![]() ![]() コネクターを外すとこんな感じです。左の写真は車体側のコネクター、右の写真はコントロールユニット側の写真です。黄色い矢印を入れていますが、ココにバックドアより引いてきた配線を接続します。 ![]() 配線を分岐させるところは「青地にオレンジ」「青地に黒」の配線より分岐します。赤の矢印部分の配線です。 青地にオレンジの配線は他にもあるので間違えないようにしましょう。「爪」がある側の両サイドの配線です。 7.試験作動させます アクチュエーターへの配線が終わったら、リモコンキーで試験作動させてみましょう。 正常に作動したでしょうか?正常に作動しない場合、配線のプラスマイナスが逆かもしれません。配線途中に設けたギボシ端子で配線を逆に付けてみましょう。 |
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バックドアオープナー改造への雑感 配線の部分でかなりてこずると思いますが、作業自体はそんなに難しいものではありません。一番大変なのはバックドアの内部に配線を通すことかもしれません。全体の作業は1日を見ておけば全然余裕だと思います。 それにしても今のヴィッツオーナーがうらやましい限りです。何故ヴィッツ登場時にはオープナーを装備しなかったんでしょうかね?>TOYOTAさん。 明らかに不便だと思うのですけどね。 |
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このDIYで使った資材と工具 バックドアキーシリンダー 69055−52220 2110円 バックドアアクチュエーター 69150−52011 5100円 ケーブル 1.25スケアWコード 4Mほど 配線保護用プラチューブ 数十センチ 配線保護に使うスポンジ 適量 ギボシ端子 数個 配線分岐用ワンタッチカプラー 2個 (アクチュエーター配線用) 10ミリボルト(長さ15ミリ) 2本 (アクチェーター固定用) ビニールテープ 少し インシュロックタイ 適量 (配線固定用) ラチェット 10ミリ14ミリ 、カッターナイフ、ラジオペンチ、ニッパー、電工ペンチ、2#プラスドライバー、針金、内張りはずし、半田ごて 特殊工具は必要ありませんでした。 |
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参考資料 (電子式ロック車 登場以前の車両用データ) バックドアキーシリンダー 69055−52220 2110円 バックドアアクチュエーター 69150−52011 5100円 バックドアロックユニット 69350−52170 4240円 (無くても改造可能。あれば楽って程度です) バックドアハーネス 82185−52060 3900円 (無くても改造可能。参考です) バックドアトリムボード 67751−52010−C0 3090円 (バックドアの内張り) バックドアトリムボードクリップ 90467−05096−22 80円 ( 〃 取り付けクリップ) バックドアアウトサイドハンドルASSY 69090−52040 670円 (バックドアの開閉ノブ) 注文される場合は念のため窓口にてご確認下さい。 |
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