趣 味   く る ま の メ ン テ ナ ン ス

 ヴィッツ・ジムニーに限らず、どんな車でも共通の簡単なメンテナンスやDIYの方法など何でも有り。
 車いじりのガラクタ箱コーナー!?
 
写真満載で重いですのでご注意ください!改造は自己責任でお願いいたします。
アンダーコートの塗付け

クルマにとって一番の大敵といえば「サビ」です。
もちろんクルマは金属で出来ている以上、サビから逃れる事はできません。
そのサビから少しでも逃れる為に、クルマには色々な対策が講じられています。
クルマのボディー塗装の究極的役割はサビを防ぐ為のものですし、床下はじめエンジンルームであってもサビの直接的な原因となる水分から守るために塗装やコーティングが施されています。
なかには微弱電流をボディーに流しつづける事によりサビを防ぐという装置をつけているクルマもあります。

さて、MIZOはヴィッツとジムニーを所有しているわけですが、どちらの車両も大変気に入っており末永く乗りつづけたいと思っています。そのためには日常のメンテナンスも大事ですが、当然サビへの対策も怠ってはいけません。

特にジムニーについてはWEB上でも頻繁に取り出されていますがサビ対策が必要なクルマのようです。
私はジムニー購入時「サビ対策は古い車や頻繁にオフロード走行をする場合には必要だろうけど、最新の新車を買うんだから問題無いだろう」と、思っていました。

ところがジムニーが納車されるとその考えは間違っていることに気が付きました。結構サビが有るんですね。このクルマ。ボディー塗装には問題無いのですが、見えない床下部分やエンジンルームなど特に溶接箇所に多く見られます。大きさは1.2ミリの小さなサビなんですが、やはり気になります。軽自動車だからこんなもんなのか、ジムニーという特殊なクルマだからなのかはわかりませんが、フレーム塗装のしょぼさが目立ちます。


ということで、別に心配するようなものではないのですが、これ以上にサビが広がっても困りますし、何より見た目がかっこ悪いので「アンダーコート」を塗る事にしました。

アンダーコートというのはボディーを守るための素材の総称で大きく分けて三つあります。
1.シャーシコート … 床下の機械部分(例えばデフやサスペンションなど)に塗る黒い塗装。単純にいえば防錆の黒ペンキ。クリアもある。トラックなどでは赤色も。
2.コート材 … アスファルトや軟質ゴムのシート状のもので車内の床面などに貼られるもの。主に防音効果を狙っている。レースなどではこれを剥がして軽量化することも。
3.パスタ … 床下に塗られる厚みのある塗装。吹き付け時は半液状だが乾燥すると半硬質の塗膜を作る。タイヤハウス内などに使われている。小石の跳ねなどからボディーを守る役割と防音も兼ね備える。

今回は折角ですので、防錆と防音を兼ね備えた「パスタ」タイプを選択し施工してみました。
なお、呼称については各社各工場バラバラですので「こんなヤツ」って言うと通じると思います(笑)
アンダーコートの塗付け 手順

  
本来は業務用ケミカルになるので、一般のホームセンターでは手に入りづらいのですが、工具部品のお店に行くと大体置いてあります。
ということで入手したのがコレ。左は3M社製「スプレーチップガード(白)」購入価格1,100円  右はトヨタ関係の整備ではおなじみの「ドライブジョイ チッピングスプレーパスタブラック」980円。
どちらも似たようなものですが、3Mのほうは吹き付け時に液体傾向が強く、DJのほうはパウダーっぽいです。今回のDIYでは使いやすさは3Mのほうに感じました。

  
吹きつけ前の写真です。かなり汚れています。また既存のパスタは必要最小限の部分にしかして有りませんね。 とりあえずジャッキアップしタイヤを外します。ジャッキのままでは危険なので必ずウマを履かせます。

  
徹底的に隅々まで洗います。全身びしょ濡れになりますが、頑張ってキレイに洗わないと塗る事が出来ません。サイドウォール下のフレームもきれいに洗います。

  
もちろん、デフケースもきれいに洗います。今までの汚れがウソのよう。黒光りしてます。
タイヤを外したついでにタイヤの内側を洗います。タイヤの泥汚れはタワシで洗うのが一番です。

  
バンパー裏や、ブレーキ部品など塗ってはいけない部分に新聞紙でマスキングします。適当にやると塗り上がりが汚くなります。証明済み(爆)
一箇所に集中して塗るとムラやタレの原因になります。全体的に少しずつ塗りつけていきましょう。
もちろん、黒い所には黒のパスタですよ。

  
跳ねた小石が当たり易いような場所や、雨水が浸入し易いような場所は特に丁寧に吹き付けます

  
溶接で付けられたステーやフレームの溶接箇所など、こういう場所が錆び易いんですよね。
徹底的に吹き付けてやります。なお、このパスタには軽いサビなら、サビ進行止め効果もあります。

  
吹き付け終わったフレーム部分です。乾くとごわごわとした感じの表面に仕上がります。触ってみると弾力のあるゴム状の塗膜が出来ているのがわかります。塗りすぎるとタレの原因です(右の写真)。


塗付け後の効果と感想

結局、リア回り全てするのに丸一日掛かりました。というか、ほとんどは洗っている時間ですが。
使ったパスタは720ML缶で2本と半分です。意外に多く使うものです。

塗付け後はサビは全く無くなりました。それと塗った場所の泥汚れが簡単に落ちるようになりました。直に金属面が汚れるよりは良いようです。
スキーなんかに良く行く人はやっておいたほうが良いでしょうね。融雪材からボディーを守ることができそうです。

もう一つの効果である防音については「うーん。そんなもんかな?」と言う程度です。まぁリアしか施工してませんので当然でしょうけどね。

いくら、下回りであり、性能に影響が無いとは言え、新車にサビが浮いてくるのはどうも納得がいきません。サビは進行しますからね。
スズキもコスト削減で必死なのは解りますが、骨格が錆びてしまっては寿命に影響が出てもおかしくはありません。見かけにも良くないですしね。
細かい事ですが、もう少し丁寧な製品製造をお願いしたいもんです。







おまけ



洗車中に蚊に刺される。
あまりの痒さにタワシでゴシゴシ!

  

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