
”電気はプラスからマイナスへ流れる。”と小学校で習いました。中学では、”金属の中
では、マイナスの電荷である電子がマイナスからプラスへ流れるのだ。”と教えられまし
た。
電子1個の重さは9.1094×10−28g(グラム)です。と言ってもあまり実感のわかない
数字でしょう。この重さを一兆倍して、もう一度一兆倍して、更に2560倍すると約2.3gに
なります。2.3gは1万円札2枚あるいは、1円硬貨2枚とほぼ同じ重さです。
この2.3gを、上記と同様に、一兆倍して、もう一度一兆倍して、更に2560倍した重さは
どんな重さでしょうか?これは地球の重さ(5.97×1027g)になります。 電子の重さが、
如何に小さなものか、ご想像戴けますか?
水素原子の原子量は1です。これは”水素原子を6.023×1023個集めた重さが1g
(グラム)になる。”ことを示しています。水素原子は、原子核の廻りを1個の電子が廻ってい
ます。電子1個の重さは、水素原子の重さの1/1840です。
私達の知っている最小のものに近い原子の構造(原子核の周囲を電子が廻っている)と
最大のものに近い太陽系の構造(太陽の廻りを惑星が廻っている)が似ているのは、不思
議に感じます。

